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October 31, 2007

過給器と補記類

Cia0073


今回、結果が出たのでこの辺のことを書きます。
足周りもそうですが、ストリートでは考えられないような事がサーキットでの限界走行では露呈します。  
なので事前にしっかりセッティングを出しておかないとダメなんですが、今回も結局ぶっつけ本番的な感じで走ってしまいました(汗)

Image_gtss
今回のマシンに搭載したHKSのGT-SSタービン(ギャレット製)ですが、HKSからリリースされているタービンの中でも最小径のタービンである。
純正のエボ1タービンよりも一回り小さく、コンプレッサーのブレードも小振りだ。

D1仕様のマシン等が使用するタービンなので、立ち上がりは鋭い。
低速からブーストが掛かり始めて2500回転くらいでは既に1barを越える。

もちろんEVCや補記類のチューニングの効果もあるのだが、立ち上がりに関しては圧倒的に速かった。

ストリートでは怖くて回せなかった高回転の伸びはサーキットではそれほどでもなかったので、6000回転手前できっちりシフトアップした方が速かった。立ち上がりが鋭いので直線のスピードも結果的に速かった。
セントラルサーキットくらいだと十分通用するタービンだと思った。
ただ、これが鈴鹿や富士だとちょっとパワー不足かなあ?

ライバル達で一番多いのは同じHKSのGT-2530KAIで、それに次いでエボ1タービンをボールベアリング化してのハイフローカットバック仕様だ。  目指す所やエンジンのチューニング度合いで選択は変わってくるが、僕のようなノーマルエンジンだとGT-SSか、GT-2530KAIくらいがちょうど良いように思います。

それ以上の大径タービンだとデルタのノーマルエンジンだと回し切れないと思います。
今回のことからデルタは小さなタービンで立ち上がりを重視するのがいいと思いました。  ただ、だからと言ってエボ2タービンではやはりパワー不足でフルサーキットのストレートでは悲しいくらいに離されてしまいます。

ボールベアリングのタービンってやっぱり凄いね。

下の表を見れば、GT-SSなんかで速いのか??? と、錯覚してしまいますが、2000CCの4発エンジンには十分すぎる程の性能でした。

Graph

ノーマルタービンはどの辺?って思う人も多いと思いますが、GT-SSタービンでもノーマルのギャレットT3タービンよりはレスポンス、パワー共に一枚上手でした。

よってデルタにGTタービンを考えてるなら、ノーマルエンジンでポン付けでパワーを上げたいならGT-SSシリーズ、エンジンチューニングを前提にモアパワーを目指すならGT-25シリーズでしょうか。  この辺までならブーストを1.2barまでに抑えれば燃調等の制御はノーマルコンピューターで出来ると思います。  

今回、加えてインテークサクションパイプを自作したのだが、それがさらにGTタービンの性能をアップした。
実はこれが今回の秘密兵器で、効果絶大だったのだ。

580804871_190これまで使用していたキノコ型エアクリーナーを外し、三菱車用のARCのアルミインダクションボックスを加工、シリコンの異径変換90度パイプと中間ストレートパイプ等を組み合わせてインダクションボックスからタービンまでのサクションパイプの内径を純正の60から75に広げることに成功した。  これにより、中低速のトルクの付きが格段に良くなった。

今後、もっときっちりパワーを出して行こうと思ったら、現在ノーマルの燃料ポンプやインジェクター、ノーマル書き換えのROMなども見直す必要がありそうです。

現状では燃圧を高めに設定してA/Fと排気温計を見ながら走っていますが、ギリギリって感じです。 
 
ちなみにEVCの設定値は1.15barで、ストリートではどんだけ踏んでも1.2barちょいまでしか行かなかったブーストもレース後、ピークホールドで確認するとオーバーシュートで1.35barまで上がっていた。 
  
車載ビデオで確認したけど瞬間的な感じですが、気持ち悪いのでEVCのオフセットも調整した方が良さそうですね。

高速道路なんかでの燃調とサーキットでの燃調はまた違ってましたので、これからはちょっとその辺のところも注意してセッティングを出して行きたいと思います。

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October 26, 2007

足周りのセッティング

今回のレースではこれまでと違った方向でセッティングをしてきた。
その結果、フロントはほぼ完璧に近いと思う。  

まず取り組んだのが『ロールセンターの位置を上げる』だ。

市販のロールセンターアダプターを元に改良を加えてワンオフで作成したパーツがドンピシャで決まった。 
現行の商品よりも硬いと言われているプレスト製の初期型のスタビライザーとバネレート、ショックの減衰も決まり、コーナー侵入時の応答性、ロール量などもとても良い感じだった。  

コーナー侵入時の応答性はアラゴスタの減衰を高めに持って行くと格段に良くなった。
コーナー中程のロールはこれまでの硬いバネから少しレートを落としてスタビで規制した。
ロールセンターが上がったことで本当に安定して侵入することができた。

と、ここまでは完璧なセッティングのような感じだが、コーナーの立ち上がりで問題が起きた。  
立ち上がりでリアの内輪がリフトしてトラクションが上手く掛からないのだ。
レース中にはどうすることもできないのでダマシダマシ走った。

結果、丁寧に立ち上がれたのか、後半のタイヤのタレもなく勝つ事ができたが、あそこできちっとトラクションが掛けられたらもっと速く走れそうな気がした。

今回、リア周りはエレファント製のスタビライザー(中空タイプ)を入れて、ロール剛性を高めた訳だがこれがアカンかったのだろうか??  インリフトという観点からだけ見るとアンチロールバーは良くないですよねえ。

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4駆の鉄則で、『リアを固めて立ち上がりでトラクションを掛けて引き離せ!』って良く言うけどコーナリング中にも踏んで行ける仕様にしたい。

いずれにしても、僕の車、リアに関してはまだまだのようです。

単純に、解決法としては『リアサスペンションのリバウンド量を増やす』なのですが、そう簡単には行きません。

リアのバネレートを落としてテールスクワット量を増やせば後輪への加重移動量も増えるのですが、今度は前輪への加重が不足してプッシュアンダーが出て踏めなくなってしまいます。

この辺の微妙なポイントを見つけ出すことが必要ですねえ。

リアにヘルパースプリング(アシスト)を入れればどうなるんだろう??
これで解決するなら手っ取り早い感じはしますけど。

今回のテーマはロールセンターを適正値に近付けてコーナリング中のアライメントの変化を極力減らす方向でセッティングしてきた。  なので、リアに関してはパラレルリンクを地面と平行になるように車高も上げた。  

いい感じに仕上がってきただけに、あんまり触りたくは無い。
とりあえず、スタビをノーマルに戻してロールはフロントでコントロールする方向で行くか。

リアのデフをノンスリに変更すれば解決しそうなもんですが、根本的な解決を目指してセッティングして行きたいと思います。

来年のチャオイタへの戦いはもう始まっている?(笑)

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October 22, 2007

波乱のレース、2度に渡るスタート、そして、、

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エントリー台数22台。
今世紀最大のデルタ・ワンメイクレースだ。

毎年ヒートアップするこの大会で今年も数々のドラマがあった。

レース前、エントラントのメンバーを見ながら正直狙うはベスト10、
あわよくば6位表彰争いに食い込めれば御の字だと思った。

だがこの1年、コツコツと作り上げたマシンの性能はオーナーの
予想を遥かに越えるポテンシャルを秘めていた。

その片鱗は予選で早速現れる。

大イベントならではの超過密スケジュールで予選時間はわずか10分!
インラップとアウトラップを含めると、、、 真剣にアタックできるのは2周程。
みんながクリアラップを取れないように自分も満足な走りはできなかったが
結果は1'35.167の自己ベストで4番グリッドを奪取した。

これだけの台数のレースでセカンドローとは・・・・

決勝まで数時間、凄く緊張した。
僕の後ろには自分より実力が上の人ばかり。
正直抑えられるとは思えなかった。
普通ならさらに上を目指して行くのだろうが、今回ばかりはどう走ったらいいのか
まったく分からないまま、決勝を迎えた。

決勝のグリッドに付いた時に、自分がタイヤの空気圧を落とし忘れていたことを
思い出した。  予選で思っていたよりタイヤが熱を持ったので、決勝はもうちょっと
圧を下げようと思ってたのに・・・・   
まったく、なにやってるんだ、自分、、、って思った。

こりゃ〜ダメだなあ・・・  
なんて思いながら、バックミラーを見るといつもは前を走って
いる車がズラリと並んでいる。  この状態で、いったいどうすれば良いのだろうか・・・
3分前の表示から5秒前までは記憶が無いくらい。

5秒前になって慌ててギアを入れシグナルレッドからブラックアウト!

無我夢中でクラッチミート、一瞬遅れたが前の車をかわし1コーナーへ。
アウトから1台にかわされたが4位キープのまま2から3コーナーへ。
激しい団子状態のまま立ち上がったそのとき、先頭3台が多重クラッシュ。

1周目から赤旗中断で、再スタートとなった。

1歩間違えば自分も巻き込まれたはず。
本当に奇跡的に無傷だった。

コース整備の間、再スタートまでしばらく時間があった。

その間に大分気分が落ち着いた。
熱くなり過ぎると危ないぞ!! と自分に言い聞かせて2度目のスタート。

1コーナーを抜けてバックストレートを立ち上がった時、前に車がいなかった。

え? なんで? なんで? うそやろ? と言いながら必死に走った。

何この車? なんでこんなに曲がるの?  なにこの安定感?

トップを快走するなんてほんとに無かったから・・・・

気がつくと残り3ラップ、バックミラーに映る第2集団との差は
縮まらない。

もしかして、このままオレ、勝っちゃうのか??
エエのか? オレなんかがチャオイタのウィナーになって・・・・

最終コーナーを立ち上がってコントロールタワーで自分の為に振られる
チェッカーフラッグを見た瞬間、ジーンと来た。

レース前、ベスト10に入れるかどうか真剣に悩んだ。
それがまさか表彰台、まさか優勝なんて。

今回はチャオイタ史上最も波乱のレースだった。
チームメイトが車を壊したり、手放しでは喜べない状況だったけど、僕と
一緒に車選びから始めてここまで作り上げてくれたショップの社長には
本当にお礼を言いたい。

正直、ここまで素晴らしい車に仕上がっているとは思わなかった。

コーナリングマシンがこれほどに早いとは・・・
16Vで戦っていた頃はパワーを追求することばかり考えていた。
でも今回エボになってジオメトリーを煮詰めることに挑戦した。
車高を考え、ロールセンターを修正、スタビ等でロール剛性を高めた。  
キャンバー、そしてアライメントを徹底的に煮詰めた。
バネレートも大幅に変更した。 

今回は本当にエンジン、駆動系はノーマルで、足周りを徹底的に改良した。
その辺のノウハウを持つショップの社長のアドバイスは的確だった。

決勝では1'34秒台を刻んでいた。

レース後、みんなからの祝福、本当に嬉しかった。
いい年したオヤジがこれほどまでに熱くなれる仲間がいることを本当に
ありがたく思う。  

今回のレース、本当にいろんな事があったけど、そのレースに勝てたと
言う事は素直に喜びたいと思います。  今年は、本当にいろんな事があった
だけに、感慨深いものがあります。

ランチア・デルタ最高です。

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October 18, 2007

あれから1年、今年もCIAO ITALIAの季節

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上の写真、有名なカットである。
2005年のCIAO ITALIAのランチア・レースのスタートシーンだ。
デルタのワンメイクレースとしては国内、いや世界最大級とも言われたこの年の
出走台数は18台だった。  これだけ同じ車、しかも製造から15年程経った同一
車種が18台もグリッドに並ぶ迫力は凄まじいものがあった。

僕もこの中程にいるのだが、今年はマシンも新たに作り上げたエボで
参戦する。 

今年は上の写真を上回る20台以上のエントリーが既にあると言う。
10/21(日)、もう3日後だ。

昨年、このレースの後でキタ・エンジニアリングにタービンを含むパーツを
注文した。  あれから1年、長かったような短かったような・・・
個人的にはショップとのやり取りで今年前半はとてもしんどかった。

そしてweb上での告発によって周りの協力も得てなんとか事件も解決
するかに思えたところの夜逃げ。  

その後、有力な情報も無く現在に至っております。
様々の情報を寄せて頂いた皆様、本当にありがとうございました。

僕自身のケジメでは無いですが、この辺で喜多追跡のスタンスを一旦
変えたいと思います。  諦めるとか、サジを投げるとかでは無いのですが、
KERと言うショップが無くなり、新たな被害者は今後出てこないと言うことで
ブログ上で公開するにあたっての公益性と言う部分の役目を終えたと思います。

と言うことで、今後このブログ上での一連の事件の更新はやめようと思います。
今まで協力して下さった方々や激励してくださった方々には本当に感謝して
います。   それと、このブログ上での一連の僕の記述や第3者のコメント、
被害者の声などで気分を害された方々も多々おられると思いますが、それらに
関しては僕の方から代表してお詫び申し上げます。

今後、事件が進展することがあれば被害者の方達には報告させて頂きます。
なんらかの終結をむかえた後にはweb上で御報告を致しますのでよろしく
お願いします。

僕が事件を表沙汰にしたことからこのブログも多くの人に知られることとなり、
交流の無かった方達とも知り合えたことはとても有意義なことだと思います。
せっかく大勢の車(デルタ)好きの方達が見てくれるようになったので、今後は
デルタ、そして我々が懸念しているパーツの情報などを中心に発信して行きたいと
思います。

今後ともK's CAFE blogをよろしくお願いします。


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October 09, 2007

デルタカップ

10/7(日)のデルタカップ第3戦をこっそりと観戦してきました。

場所が浜松と言うこともあり、当初は参加の方向で考えていましたが、
現在キタエンジニアリング関連の事でややこしいので参加を辞退した
ような結果になってしまいました。  過去2年の第3戦は主催側だったの
ですが、「オマエ等のせいでデルタ乗りみんなが迷惑している」 と言う
ような意見も聞こえてきていたので、今回は正直非常に顔を出し辛い
状況でした。

でも行って良かったです。

同じ被害者で参戦している方達も数名おられまして、その方達ともお話
ができましたし、その他エントラントの方々から暖かく迎えて頂きました。

「大変だろうけど応援してるから頑張れよ!」

嬉しかったです。
正直、ちょっと気分的に滅入ってる部分があったのですが、同じデルタに
乗る人たちの暖かいコメントに救われました。

今回の主催者の計らいもあって、競技終了後にフリー走行があって、主催者の
Tさんが私に「僕のクルマ使っていいから走っておいでよ」と。

お言葉に甘えさせて頂き、フルチューンのマルティニ5をドライブしました。
乗り易かったなあ・・・  そのクルマもGTタービン(2530KAI)でしたが、僕の
クルマと随分違うなあと。  

その後、浜松のウナギを囲んで長々と話を聞いてもらったり、今回の一連の
事件で僕の知らなかった事等を聞かせて頂きました。

なんとなく今回の一連の事件で、関東のイベントには行けないかなと思って
いましたが、杞憂に終わりました。  またタイミングが合えば参加したいと思い
ます。

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