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November 21, 2007

車高とロールセンター

先日のユーロ最終戦で今シーズンのレース活動は終了した。
チャオイタで優勝して、最終戦は3位だったが自己ベストは更新したので満足の行く結果だった。

いろいろあった年だったけど、終わってみれば苦労した甲斐があってか、まずまずのシーズンだった。

今年初めに乗り換えたマシンで、正直ここまで行けるとは思わなかった。
その理由の一つに、今まで考えてなかった部分に手を入れたことがある。

最初、今のレーシングチームに入ってから、そのレベルの高さには驚かされた。
トップクラスのマシンを見て、盗めるところは盗んだ。  この環境がなければ当然チャオイタの優勝なんかは無かったと思う。  

足周りのセッティングに力を入れたのもこのチームに入ってから。
それまでのシャコタン仕様から脱したのだ。



車高を下げる=重心が下がる=ロールが減る=曲がる

と、思っていたのだが、これが大きな間違いで・・・・
確かにある程度下げて重心を下げるのはサーキットマシンにとっては必要なことだけど、下げ過ぎはかえってロール量を増やすことになるのだ。  



車高を下げ過ぎるとロールが増える!?

意味不明だよねえ・・・
でもそうなんです。

ロールセンターってのがあって、それが下がるとロール量が増える方向になるんだそうな。
ロールセンターについては興味ある人はググって見て下さい。  いっぱい出て来ます。

そこで『ロールセンターアダプター』なるものの登場です。
デルタ用として何種類か市販されているものもあるのですが、それらの多くは車高のみにしか対応しておらず、取り付けに際してタイロットエンドの加工等が必要など、一筋縄では行かない感じでした。

そこで、その問題を打開すべく開発したのがこのアダプターである。

P1030225

左が市販のアダプターで、右が今回の新開発のアダプターだ。

見て分かる通り、トレッドが広がる方向で作られてある。
これにより、キャンバーが最大で4度近く付くようになった。
残念ながら商品化は未定のようだが、試験的にワンオフで作成したものをモニターとして使わせてもらった。  コレがチャオイタの秘密兵器だった訳で、素晴らしいコーナリングを実現した。

強度面などに不安がある為にアルミでは無くスチールを使用している。

P1030227

このような感じで装着する。

見て分かる通りトレッドが広がり、ロールセンターも修正されている。
これである程度車高を落としても極端にロール量が増えたりはしない。

今回、これの導入と同時にキャンバーを思い切って付けてみた。
結果、とても走り易く、タイヤも綺麗に使えていた。

後は今抱えているリアのトラクション抜けを打開すべく微妙なセッティング調整で、まだまだタイムを詰めれそうな感じがする。  

今後はもう一度バネレートから車高までを見直して行きたいと思います。

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November 12, 2007

ユーロカップ最終戦は3位フィニッシュ

P1030378_3

昨日はユーロカップの最終戦でした。

前日まで中国に出張の為に少々疲れ気味でしたが、いろいろあって楽しかったです。

チャオイタで今シーズンは本当に終了のつもりだったのですが、勢いでエントリーしたものの、自分の確認不足でちょっと危ないレースでした。

今回、リアのインリフト対策としてヘルパースプリングを入れた仕様で挑みましたが、その効果は早速現れて予選で自己ベストをコンマ6秒も縮めるタイムが出せました。  まだまだ煮詰めるところはありますが、クルマの挙動等は大分良くなってきました。

で、事件は決勝で起きたのですが、決勝グリッドに並ぶ前にブレーキに違和感を感じたのでした。  このままリタイヤも考えたのですが、とりあえずスタートだけ・・・

と、グリッドに付き、チームメイトに目視でパッドの残量を見てもらったら大丈夫とのこと。

不安はあったのですが、とりあえずスタート!!

周回を重ねるごとにブレーキフィールは悪化して最終的にはほとんど効かない状態に・・・・
それでも騙し騙し最後まで走り切って3位という結果だったのですが、ピットに戻ってバラしてみてビックリ!!

P1030381

コレ、フロント内側のパッドです。 
外側は残っていたのでチームメイトも残量OKと言ってくれたのですが、まさか内側だけがこんなになっていたとは・・・   考えたら怖いですよねえ。。   

しかしこれでも走れてしまうってことは全然ブレーキが使えていないと言う事なんでしょうか・・・

それでもブレーキが効かない分、随分手前から侵入に気を使って脱出重視のドライビングが良かったのか決勝でもタイムは自己ベストに迫るタイムを記録していました。

まだまだ自分のドライビングにはムラがあり、タイムを詰める部分があるんだなあ〜と再確認しました。
クルマのポテンシャルの半分も出せてないなあ〜と思うと同時に、レースだけではなく一般の走行会にも参加して練習などもして行きたいと思います。

チームメイトに言わせると僕はラインが無茶苦茶だそうで・・・・

この辺で、僕もそろそろ感覚と気合いだけで走っている自分のドライビングスタイルを見直そうと思います。


このオフはしっかりメンテして来シーズンに備えたいと思います。

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November 07, 2007

ユーロカップ最終戦エントリー

Dsc_0231_3
僕の自宅から程近いテストコース、表六甲芦有ドライブウェイの展望台からの眺め


チャオイタでの優勝に気を良くして、今年のレースは打ち止め気分だったのだが、なかなかそうも行かず、「勝ち逃げか?」などとチーム内でも罵声を浴び、済し崩しで気がつけば今週末のユーロカップ最終戦(セントラルサーキット)にエントリーしてしまった。

なのに急遽(仕事)、明日から中国に出張になりまして、帰還は土曜の最終で、、、
おいおい、翌日の早朝からレースかあ・・・

チャオイタで走ったままの仕様で走ってもいいんだけど、どうせならいろいろ試してみたいし、、 でも仕様変更の時間が無い、、、 困ったなあ〜、、

と、考えること1日、深夜にやるかあ・・・

夜な夜な10時頃からガレージに籠って前回のレースで出た問題の対策をした。




『コーナーの立ち上がりでリアのイン側がリフトする』




これを改善出来ればもうちょっとスムーズに走れると思う。
いろいろ調べて、結局ヘルパースプリングを入れてリバンプ側のストロークを単純に増やす方法を選んだ。
単純計算で10cmくらいは増えることにはなるが、実際はスタビやダンパーの減衰のこともあり、3cmくらい増えればいいかなと思ってます。  いろいろ本とかを読んで、オーテック塚田流でヘルパーには2ミリのプリロード掛けた。

まあ、これでどうなるかですねえ。

強化スタビを純正に戻そうかとも思ったんだけど、まずはヘルパーで様子を見ます。  コレでダメならまた次を考えれば良いと言う事で、、

せっかく他の部分はいい感じで仕上がってるのでいろいろ触ってバランスを崩したく無いと言うのもあります。

車高は前回とほぼ同じで、レースカーにしてはやや高めで、パラレルリンクが地面と平行になるようにした(コレはほんとに大切)。

しかしこんなヘルパーでトラクションが掛かるかは疑問だ。
実際、アラゴスタの減衰を6段以上締め込んで行くとヘルパーの力ではダンパーを伸ばすことは出来ないのだ。 
 なので、リアの減衰は極力弱めで、とにかくリバンプ側にトラクションを掛けるってことを重視しようと思う。  

前々回の走行の際にリアのインリフトについて大阪でも有名なレース屋さんに「リアの減衰を緩めれるだけ緩めて走ってみたらいい」と言われ、言われる通りに最弱に設定して走ると症状は大分マシになったのだ。  それでもまだ要所要所でリフトするので今回の仕様になった訳で・・・

チャオイタでもフロントの減衰はかなり締め込んで、リアは最弱という普通はやらないセッティング方法でそれなりに行けたことで、僕が考える『デルタの場合、ロールはフロント側でコントロールする』ってのが正解だったのかなと。  よって、コーナーの侵入に関しては全く問題は無い。

実際、ヘルパースプリングがきちんと仕事をしてコーナー出口でトラクションが掛かれば、プッシュアンダーが出たりするかも分からないが、空転はどうしても気持ち悪いのだ。

ってことでとりあえずこんな感じでユーロ最終戦、走ってきます。

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